自作パソコンvsメーカー製パソコン

自作パソコンはメーカー製パソコンに比べて価格が安い、メーカー製パソコンでは自分が求める条件のスペックを持っているものがない。これらの理由から、メーカー製パソコンではなく自作パソコンを組み立ててみようと考える人は多いのではないでしょうか。

たしかにPCパーツの選び方次第でメーカー製パソコンより価格を抑えることは可能です。主にゲームを楽しんだり、動画を編集したりといった特定用途に使うパソコンなら、ビデオカードを強化する、もしくはメモリーの搭載容量を極限まで引き上げるといったスペックを重視するでしょう。メーカー製パソコンの多くが汎用的なパーツ構成であるため、こうした要件を満たすのは難しく、自分の条件を満たす自作パソコンを組み立てる人が多いのも事実です。

こうしたメリットに目が奪われがちですが、自作パソコンの本当の魅力は「組み立てる楽しさ」を味わえることです。メーカー製パソコンでは組み立てる楽しさはありません。パソコンはしょせんパソコンです。組み立ててしまえば、Windows OSが動く環境としてはメーカー製パソコンでも自作パソコンでも違いはありません。

自作パソコンのメリットは組み立てている過程を楽しめる点と思うとよいでしょう。トラブルが起きても自分で解決できるのも同様です。また、どんなパーツ構成にして、どんなパソコンに仕上げようか考えるのも楽しいでしょう。安いPCパーツを探し出したり、ショップに行って掘り出し物を見つけたりするのも自作パソコンの醍醐味です。

実はそれほど安くない?自作パソコンvsメーカー製パソコン

自作パソコンと聞くと、メーカー製パソコンより安いと思う人が少なくありません。メーカー製パソコンの多くが、価格は10万円以上します。それに比べて自作パソコンはピンキリですが、安価なものなら5万円程度で組み立てられます。

しかしこれらはあくまで一般的な指標です。最近はメーカー製パソコンの値段は下がり、10万円を切るものが珍しくありません。ならば自作パソコンを組み立てるのは面倒だから、安価なメーカー製パソコンを買えばいいと考える人が増えているのです。

また、以前に比べてパソコンの性能がやや「頭打ち」になっています。例えばプロセサの性能は、以前ならば動作クロック数が300MHzなどのモデルがありましたが、今では3GHzのモデルが登場しています。300MHzのプロセサをオーバークロックして350MHzに引き上げたとしたら、性能アップ率は約17%です。これが3GHzモデルの場合、性能を50MHzアップしたとしても性能アップ率は約1.7%です。プロセサの性能が急速に高まったことで、自作パソコンの醍醐味の1つであるオーバークロックする必要性がなくなりつつあるのです。

PCパーツを1つずつ買い揃え、加えてWindows OSやOfficeなどのソフトを別途用意して自作パソコンを組み立てると、安価なメーカー製パソコンの価格を上回ってしまう可能性があります。もし価格を基準にメーカー製パソコンか自作パソコンか迷っているなら、パーツやソフトなどを買った総計を事前に比較しておくとよいでしょう。価格だけを考慮するなら、今ではメーカー製パソコンを選ぶのが無難かもしれません。

自分でトラブルを解決するのが自作パソコンの魅力

自作パソコンを初めて組み立てるとき、頭の中をついよぎってしまうのは、「もし不具合が起きて解決できなかったら、せっかく揃えたパーツが無駄になってしまう」ではないでしょうか。

メーカー製パソコンの場合、メーカーによる保証があらかじめついています。パソコンの操作が分からない、パソコンを初期化したいなどのとき、メーカーに問い合わせれば、それなりの回答を得られます。パソコンに詳しくない人でも安心してパソコンを使えるようになるので、便利なサービスといえるでしょう。

これに対して自作パソコンは、メーカーからのサポートは受けられません。自分でパーツを買い揃えて組み立てるので、パーツごとにメーカーは異なります。個々のパーツに対して保証、ないしサポートは受けられますが、パソコンが動かなくなったとき、何が原因か分からないのに、特定のPCパーツメーカーに問い合わせることはできません。自分に知識がないと思うならゲーム用PCおすすめランキングからメーカー製を選ぶべきでしょう。

ただし最近は、パーツショップがメーカーのようにサポートを受け付けるケースが見られます。もし自作パソコンを作りたいが、メーカー製パソコンのように手厚いサポートを受けたいと考えているなら、こうしたショップを利用するのがいいでしょう。そのショップでパーツを購入する、別途費用がかかるなどの条件がありますが、周囲に自作パソコンに関して相談できる人がいないとき、こうしたサービスが有効です。

自作パソコンはこうしたトラブルを自身で解決できる点をメリットととらえるべきです。パソコンについて詳しくなるし、パーツの交換や増設などを行う際にも、不安なくできるようになります。